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Tig溶接(ティグ溶接)
TIG溶接(ティグ溶接)は、電気を用いた溶接方法です。TIGは、Tungsten Inert Gasの略で、タングステン-不活性ガス溶接のことであり、タングステンを電極に用いられます。
ティグ溶接は、高品質で美しい溶接ビード(溶接跡)が得られ、あらゆる金属の溶接に適用できるので、多くはステンレスやアルミニウムなど非鉄金属の溶接に使用されています。
【TIG溶接の特徴】
・高品質な溶接金属が得られる
・適用可能な材料範囲が広い
・スパッタ発生がない
・溶接条件のコントロール範囲が広い
【TIG溶接における注意点】
・シールドガス
シールドガスは純アルゴンを用いるのが一般的です。流量はほぼ 10~25 ℓ/min程度で、トーチから出るアルゴンの速度は約2~ 3 m/secであるから、アークの近くを風速0.5m/sec以上の通風 があるとシールド効果は著しく減少します。 したがって、風をしゃ断して溶接する必要があります。またシール ドガス流量が少ないとシールド不足となりビード表面が酸化した り、溶接欠陥が発生しやすくなります。逆に多すぎる場合はガスの 流れが乱流となって空気を巻き込み、ブローホールなどの溶接欠 陥が発生することがあります。
・使用極性
ステンレス鋼のティグ溶接では直流正極性〔トーチ(−)〕を使用し ます。
・アーク長
アーク長が長すぎるとシールド不足になります。アーク長は2~3 mm程度が良好であります。