FAQ(製缶・溶接・切削)
【配管プレファブ(配管内作)製作施工要領】について
配管プレファブ製作における配管の本溶接について
・本溶接
1、溶接士はJIS「溶接技術検定における試験方法及びその判定基準」により合格した者とする。 TIG溶接は、「ステンレス鋼溶接技術検定における試験方法及び判定基準」に規定するTN-P有資格者とする。工事に従事する溶接士の名簿は、提出する。(氏名・取得資格・証明書写し)
2、溶接方法
溶接は原則として下記の方法とする。但し、2層目以降は炭酸ガスアーク溶接も可とする。
管 径 | 溶接継手方法 | 溶 接 方 法 | ||||
40A以下 | 差込溶接フランジ | TIG溶接 | ||||
分岐接続部の溶接 | ||||||
ソケット溶接 | ||||||
50A以上 | 突合せ溶接 | 初層TIG溶接2層目以降被覆 | ||||
アーク溶接又は全層TIG溶接 | ||||||
差込溶接フランジ | TIG溶接又は被覆アーク溶接 |
ステンレス配管、全てTIG溶接とする。
3、溶接棒
下記の仕様の物または同等品を使用する。
層 | 規 格 | 銘 柄 | |||
初 層 | AWS・ER70S-G | 軟鋼 神鋼 TGS-50 | |||
(JIS Z3316相当) | ステンレス鋼 神鋼TGS-303 | ||||
2層目 | JIS Z3211 | 軟鋼 神鋼 B-17 | |||
以降 | D4301 D4316 | LB-52 | |||
ステンレス鋼 神鋼 NC-38 |
4、溶接棒の管理
溶接棒の管理は管理責任者を選任し、管理するものとする。
溶接士は、管理責任者より1日数回に分けて必要量の溶接棒を受領するものとし、受領後は24時間経過したもの、または吸湿したと思われるものは管理責任者に返却し、再乾燥を行うものとする。
但し、再乾燥は2回までとする。 又、溶接棒の保存状態が良好なもの、あるいは開封直後のものは管理責任者の判断によりそのまま使用しても良いものとする。
溶接棒の乾燥温度・時間は下記とする。
溶 接 棒 の 種 類 | 乾 燥 温 度 | 乾 燥 時 間 | ||||
イルミナイト系溶接棒(B-17) | 70~100℃ | 30~60分 | ||||
低水素系溶接棒(LB-52) | 300℃~350℃ | 30~60分 |
溶接棒は表面の錆・油脂・塗料・水分その他付着物のない物を使用するとともに、汚染発錆のないように容器に収納し保管するものとする。