FAQ(製缶・溶接・切削)
【検査】について
溶接部に対して非破壊検査をどのタイミングで行うのでしょうか?
溶接部に対する非破壊検査は、溶接前、溶接施工中、溶接完了後、溶接構造物の稼働中に行います。
・溶接前
開先形状・寸法、開先面の状態(割れ)、錆・変色・汚れの有無などが、存在してないかなどの外観試験、磁粉探傷試験、浸透探傷試験を行います。
・溶接施工中
初層の検査として、初層の形状や溶け込み状態
中間パスの検査として、スラグを除去し、ビード形状、溶接部における割れ、融合不良、溶け込み不良スラグ巻き込み、ブローホールなどの溶接欠陥の有無を調べます。
表面に開口した欠陥の検出には、浸透探傷試験または磁粉探傷試験を行い、内部欠陥の検出には放射線透過試験または超音波探傷試験を行います。
裏はつりを行った際にはも、裏はつり表面の欠陥の有無を調べる為に、外観試験、浸透探傷試験、磁粉探傷試験を行います。
・溶接完了後
外観試験:目視及びゲージ、スケールなどを用いて、外観、余盛の形状・寸法・アンダーカット、脚長、角変形を調べます。
溶接表面やススのパッタ有無により、非破壊検査の結果に影響する為、外観試験をまず行い、上記溶接施工中の非破壊検査を行います。
・溶接構造物稼働後
疲労割れ、応力腐食割れなどの検出が目的で、割れは表面付近から発生・伝播する場合が多いため、浸透探傷試験・磁粉探傷試験を行います。