製作実績
塔、槽、大型タンク、容器(ベッセル)
塔、槽、大型タンク、容器(ベッセル)
【塔(TOWER:タワー)】
外観は円筒たて型の容器で、直径に比べて胴が長く背丈が高いものを塔といいます。
塔の目的は、蒸留、抽出・分離、吸収、洗浄、反応などの化学操作を行うものであり、内部にはその目的の為に、トレイ、充填物などの内部品が設けられいます。
容器を長くして立てる理由は、重力を利用して容器の中で流体の流れを作り連続して蒸留・吸収などを行うためです。
・「蒸留塔」
幾つかの成分が含まれる液体が混合した原料から、各成分の沸点温度差を利用して、低沸点成分と高沸点成分の液体に分離します。
・「抽出塔」
原料に含まれているある成分を抽出するために、液体あるいは個体の抽出剤を用いて、これに吸収して抽出を行い、目的とする成分を分離します。
・「吸収塔」
気体中の一部の成分を液体に吸収させることを目的としており、そのため気体を効率よく液体と接触させて吸収するために向流方式や並流方式のどちらかで設計されます。
【槽(ドラム・タンク・ベッセル)】
化学プラントの製造工程の中間で、流体の流量の変動を調整するなどの役割を果たします。
・「たて型槽」
形状は、たて型の円筒形をしており、一般的にガスを取り扱う場合に多用されます。ガス中に含まれる液滴を分離する目的として使用されます。
・「横置槽」
液体の貯蔵など液体を取り扱う場合に多用されます。横置では、流体の出入り流量の変化による液面の上下変動がたて型槽に比べて少ないため、液面の制御がしやすくなります。そのため、液体を調整する目的として使用されます。